勉強会のお知らせ

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。本日は勉強会のお知らせです。

この季節、皆さん、黄色い悪魔に悩まされていないでしょうか。そうです、スギ花粉です!3人に1人はスギ花粉症と言われているこの時代に、この憎き宿敵とうまく付き合うためにはどうしたら良いか、最善の治療は何かを一緒に考えてみませんか。


適切な治療をすることで花粉症もダニアレルギーも必ず改善します ~

2019年5月11日14時から講演を予定をしております。当日は薬剤師も参加しますので、お薬の使い方などの質疑にも対応できます。敵を知り、対策をすれば怖いものなんてありません、皆さんのご参加を心からお待ち申し上げます。

(了)

スギ花粉症シーズン到来

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。雪が解け、若葉が萌え出し、卒業式のシーズンが到来しました。卒業式と言えば、中学生時代に校歌や在校生へ向けた歌のピアノ伴奏をしていたことを思い出します。当時はピアノ男子が少なかったので、どうにも目立って困りました(汗)。

さて、タイトルにもある通りスギ花粉の飛散量が増えてきました。皆さんご存じの通り、今春は例年よりも多く花粉が飛散するという予想されておりますので、スギ花粉症の方は外出時に十分な防御をしましょう。すでにスギ花粉症と診断されている方、スギ花粉が飛散する前に医療機関を受診して、症状が軽微な段階から治療を開始するようにしましょう。治療が早いほど重症化しにくいという報告もありますのでよろしくお願いします。舌下免疫療法もお勧めです。

もう一つ、春に鼻炎を来すものはスギ花粉だけではありません。寒さから解き放たれたダニが室内を暗躍し、ハルガヤ・カモガヤなどのイネ科の植物もせっせと花粉を空気中に放出します。体調を崩しやすい季節の変わり目ですので、ウイルス感染症に伴う鼻炎も増えてきます。いずれにしても、原因によって治療が変わりますので、診断がついていない方は”きっと私は○○アレルギーです”と安易に思い込まず医療機関を受診しましょう。

最後になりますが、花粉症に苦しむ方々のためにスギの木を見かけたら薙ぎ倒す、と言う荒っぽい治療を考えておりました。しかし、自然破壊が懸念され、診療後に暗くなった山道でスギを伐採するとなると怪しい人物と判断されて警察に捕まってしまい今後の診療が出来なくなってしまうかも知れないというリスクもございますので、断念しようと思います。お役に立てず申し訳ございません。

それでは、今日一日が皆さんにとって幸せでありますよう、心からお祈り申し上げます。

(了)

インフルエンザ感染情報

皆さんこんばんは、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。寒い日が続きますが、お変わりないでしょうか。本日は糸魚川市内のインフルエンザ流行状況をお伝えします。

能生方面の保育園などでインフルエンザAを発症されている方が増加しております。能生へお出かけされる際は十分にお気を付けください。また、1月4日から登園が始まっている幼稚園・保育園に通っているお子さんの報告が現時点では多いのですが、新学期が始まりましたので小学生・中学生のお子さんも十分に気を付けてください。お子さんが発症されてしまい、預け先に困ってしまったときなどは病児保育室(生後6か月~小学校卒業まで利用可能)もご利用くださいませ。

寒の入りとなり、ひときわ寒くなって参りましたので、皆さんも体調を崩されませんようにご自愛くださいませ。

(了)

インフルエンザについて《診断・治療編》

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。1月6日の休日診療でもインフルエンザAを発症されて受診される方が多く見られました。そこで、本日は万が一罹患してしまった場合の対応などを皆さんにお伝えしたいと思います。

(1)インフルエンザの診断について

 最近発売された検査キットは非常に感度が良く、検査で陽性となった場合はほぼ間違いなくインフルエンザと診断がつきます。しかし、検査をするタイミングが早かったりすると『陰性』つまりウイルスが居ないと結果が出てしまうこともあるので過信すると痛い目に遭います。また、検査をせずとも症状や経過が明らかであればインフルエンザの診断がつくことがあります(痛みを伴う検査に頼り切らないことも重要かもしれません)。

(2)治療薬について

 インフルエンザの診断がついた場合、内服薬、吸入薬、最終手段として点滴による加療があります。全身状態が良好で、殆ど症状がない方はこういった治療薬を用いることはありません。一方で症状が強く出てしまった方、幼少の方、ご高齢の方には治療薬が必要になることが多いです。当クリニックでの主な処方薬は、安全性が高く、局所に留まる吸入薬となります。しかし、吸入薬も技術を要すること、乳糖アレルギーや喘息をお持ちの方には処方がし難いという側面もありますので、皆さんが同じ薬になるとは限りません。また、ご存じの方もいらっしゃると思いますが以前は乳児には抗インフルエンザ薬の処方が控えられておりました。最近では状況に応じて処方しても良いと方針が変わっております(乳児は免疫が弱いですからね)。
 最後に、この季節に発熱や咽頭痛などの症状を来す疾患はインフルエンザの他にもありますので、インフルエンザ特有の治療薬を使う際は細心の注意を払う必要があります。

(3)休職期間・出席停止期間、登園停止期間について

 学校・保育園・幼稚園では保健法による規定が決められていますが、成人の方々には順守する規定は特にありません(詳細は下記資料をご覧くださいませ)。各企業によって対応が異なると思いますので職場の人事部にご確認くださいませ。尚、服薬加療をされた方は熱が下がった後も数日間はインフルエンザウイルスを排出して、他の方に感染させてしまいますのでご注意ください。

資料-1 インフルエンザについて、疾患説明プリント
資料-2 インフルエンザの出席停止期間について

最後になりますが、皆さんも外出から戻られたらうがい手洗い、そして疲れを残さないように規則正しい生活を行い、インフルエンザを発症させないようにしましょう☆それでは、皆さんがご健康でいらっしゃるように心からお祈り申し上げます。

(了)

インフルエンザA型流行の兆し

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。

昨日、本日の診療で能生にお住いの10名を超える方々がインフルエンザA型を発症されて受診されました。普段は屈強な成人の方もが院内の個室にあるベッドから起き上がることができずにグッタリされていました、インフルエンザの破壊力は侮れないです(お話しによると予防接種をされていなかったようです)。また、発症された方の殆どが問診で「人が集まる場所(行楽地や商業施設など)」に出かけていたと答えてくださいました。もちろんインフルエンザワクチンを接種された方でも発症してしまうリスクがございますので、不要不急の外出は控えられた方が良いかも知れません。

いよいよ新学期、仕事始めの時期となりました、皆さんが清々しい気持ちで学業、業務を始められますよう心からお祈り申し上げます。

(了)

産業医講習会 in 新潟市

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。先日(12月2日)は休日診療ができずに申し訳ございませんでした。ちゃんと産業医講習会に参加しておりましたので報告したいと思います。

12月1日は午後から富山市に出張・宿泊、その翌日に新潟市へ産業医の講習会に向かいましたので、2日間でなんと600㌔も社用車を運転することになりました(東京生まれの自分としては驚きの数字です)。講習会は午前10時からの開催でしたので、間に合うために富山市を出たのは朝6時(早朝)、観光とか美味しいものとか温泉とか、そういったものを楽しむ余裕などモチロンありませんでした。

12月2日の早朝、薄暗い高速道路を眠気眼で運転しているときに車窓から見えるものは美しい新潟の自然と、こちら以上にすごい速さで駆け抜けていく自動車でした(新幹線かと思いました)。新潟にお住いの方々はスピード感あふれる生活をしていらっしゃるようですね。のろのろと運転すること3時間強、事故なく遅れることなく9時30分頃に会場となる新潟県医師会館に到着しました。

10時から18時まで講習会が滞ることなく行われ、終わるや否や翌朝の業務のために急いで糸魚川市へ戻りました。新潟市内を観光する間はもちろんございません。この講習会で得られた知識を活かして、糸魚川に住まう皆さんがより幸せになりますように明日も診療に臨みたいと思います。

できれば、せめて上越市、遠くてもいいので行き慣れた東京で講習会があると本当に助かるのにと強く思いました。

(了)

産業医研修会 in上越市 新潟県民は高血糖⁉

皆さん、こんばんは。一段と冷え込んできましたがお変わりないでしょうか。西は富山市、東は上越市で冬の悪魔『インフルエンザ』罹患者が増えて来ました。うがい手洗い、規則正しい生活を送り、予防接種でインフルエンザを発症しないようにしましょう☆

さて、2018年11月18日(日)の休日診療後に産業医研修会に参加して参りました。高速道路を走り抜け、上越ICに到着し、西に向かって走ると中学校の近くに上越医師会館があります。クリニックから約50分間で到着できるところにあります。

この日の内容は『労働災害防止計画』と『うつ病と脂質(タイトル改名)』についてです。

《労働災害防止計画》

皆さん、ご存知かもしれませんが、新潟県は全国とくらべて血糖値が高い人が多い地域です。お米がおいしいからか、おいしい食材が多いためか、理由は定かではありませんが健康診断で血糖値の異常を指摘される方が多いようです。健診を受けた周りの人たちが血糖値が高いから、自分も少しくらい高くても大丈夫、なんて安易に考えないでくださいね。血糖値が高い状態が続くと血管、そしてその血管が走っている臓器に恐るべき打撃を与えることになります。自覚症状がないままに進行しますので適切な治療(食事療法、運動療法、薬物療法、最終的には皮下注射)を開始して取り返しのつかないことにならないようにしましょう。

《うつ病と脂質(改題)》講師 富山大学医学部公衆衛生 准教授 浜崎先生

皆さん、ご存じでしょうか。実は、魚をよく召し上がる人と、まったく召し上がらない人と比べるとうつ病の発症率、心臓病(特に心筋梗塞)の発症率が大きく異なります。思い出してください、ご近所の方で魚好きな人と、嫌いな人では大きく人柄が異なりませんか。お寿司屋さんの板前さんと焼き肉屋の店主ではどうでしょうか。皆さんも、おいしいマトウダイやセイカイ、アンコウなどを食べているときはニコニコしていませんか?その通り、魚をよく召し上がる方はいつも笑顔で心も健康なことが多いです。なぜなら、魚に含まれるドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸(ω3系脂肪酸)がストレスを和らげ攻撃性を減らす効果があり、さらにはうつ病になりにくくすると言われています。実際に、魚をこよなく愛す日本人と、内陸の多い肉食アメリカ人を比べると、うつ病の発症率がアメリカ人の方が著しく高いのです。確かに、当クリニックで勤務される漁師の奥様はいつも笑顔です。

ということで、怒りっぽい人や落ち込みやすい人は是非とも魚をたくさん食べましょう☆・・・となるのですが、魚が苦手で食べられない方はドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸のサプリメントでも大丈夫です。講演された先生のお話しでは「食後」に摂取するのが望ましいということですので、おなか一杯になる前にサプリでDHA、EPAを補充しましょう。

 

気付けば日曜日もあっという間に終わり、月曜日から通常業務が始まります。しかし、美しい自然豊かで人柄優しい糸魚川に住まう皆さまのお役に立つためにも、糸魚川こどもクリニックはこれからも頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。

(了)

百日咳感染情報~糸魚川市内について~vol.3

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。急に寒くなり、乳幼児健康診査を受けるためにおむつ一枚のお子さんが風邪をひいては大変とヒーターを点けました。こんな時期は体調を崩しやすいので十分にお気を付けください。

さて、タイトルにもある通り百日咳感染の報告です。当院では9月中旬から発症された方が増え、10月12日現在までに22名の方を報告しております(糸魚川小学校の方が過半数を占めております)。糸魚川市内では同期間中に33名の方が発症され保健所に報告されていますが収束の兆しは見られません。その理由として、百日咳は発症しているかどうかの判断が難しく、インフルエンザのような囲い込みができません。これ以上の感染拡大を防ぐためにも、百日咳が疑われる方には登校・登園を控えていただくなどの対応をしていただくことになると思いますが何卒ご了承くださいませ。

また、百日咳の病気について資料を作りましたのでご確認賜れますと幸いです。

読書の秋、芸術の秋、味覚の秋、嗅覚の秋、グルメの秋、おいしい食べ物の秋、馬肥ゆる秋、デザートの秋、食欲の秋・・・、えーっと、本題から少々逸れてしまいましたが、この素晴らしく楽しい秋を堪能するためにも感染症対策を十分に行い感染症に備えましょう☆

(了)

アレルギー勉強会in横浜

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。9月29-30日はアレルギー性鼻炎の勉強会(演者として)横浜に出向して参りましたのでご報告申し上げます。

会場は桜木町駅付近にあるロイヤルパークホテルの23階の会議場。当クリニックの床面積と同じくらいの広々としたフロアでした。そう言えば、10階以上ある建物に久々に入りましたね。慣れないに合わないスーツを着込んで、外来管理に難渋したアレルギー性鼻炎の症例というタイトルを発表しました。会場にいらした医師は耳鼻科の先生が多かったのか、へえ、小児科ではそういう治療をするのかと頷いていらっしゃいました。

他にも数題の演題が上がっていたのですが、どの演題でも取り上げられていたのが『フェキソフェナジン/プソイドエフェドリン配合薬』の効果、切れ味の良さでした。フェキソフェナジン・・・配合薬と言えば皆さんご存じのディレグラですね。ただ、錠剤が大きく、空腹時に飲まないといけないために忘れやすいのが欠点です。しかし、その欠点をも上回る即効性、抗炎症作用などは本当に素晴らしいと思います。

興味深い演題に「アレルギー性鼻炎を発症されている患者様の鼻粘膜では感染症が成立しやすく治りにくい」という基礎研究の内容がありました。確かに、外来にお見えになるアレルギー性鼻炎の方が風邪をひいてしまうと、中々治癒に至らなかったり副鼻腔炎を併発してしまったりすることが多いと経験的に感じておりました。それがすでに研究レベルで解明されていたことに感動しました。

これからも、アレルギー性鼻炎に苛まれ困っていらっしゃるの患者様が一人でも減りますように、勉強会での知識を活かして診療に臨みたいと思います。

(了)

百日咳感染情報~糸魚川市内~

皆さんおはようございます、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。2018年10月1日現在の当クリニックで確定診断に至った百日咳の患者さんの報告です。新規の報告はより下に掲載しております。

(1)糸魚川小学校 ほぼ全学年

(2)西海小学校 高学年

(3)糸魚川東小学校 高学年

(4)能生保育園 4‐6歳児クラス

(5)能生小学校 低学年《new》

(6)糸魚川中学校《new》

(7)やまのい保育園 4‐6歳児クラス《new》

各学校、保育園、幼稚園の皆様には保健所や教育委員会から報告、連絡などあると思いますので対応をよろしくお願い申し上げます。また、それぞれの教育機関で対応も異なるかも知れませんが各機関の方針に従ってください。

最後に、当クリニックのブログにもございます通り、適切な診断(問診、咽頭検査または血液検査)と治療があれば過度に恐れる必要のない疾患です。尚、『9月15日の百日咳感染報告』をご覧になられていらっしゃらない方は是非ともご確認くださいませ、よろしくお願い申し上げます。

(了)