新型コロナウイルス感染症と気温・湿度との関係

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。この単語を見ない日はないほどに影響力の強い感染症である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の情報をお伝えしたいと思います。

《気温と新型コロナウイルス感染症について》

新型コロナウイルス感染症が蔓延してしまった世界中の都市を見ると、アメリカ合衆国や欧州といった緯度の高い地域(冷涼な地域)がより発症者数が多いように思われます。そこに目を付けた中国国内の比較研究と全世界の都市の比較研究とで概ね結果が一致したようです。結論は『気温が高い地域では発症者数が減る(リスクが小さくなる)』ということでした。具体的に言うと、平均気温が1℃高くなるとリスクが5%低減するようです。これからやって来る夏の暑さで感染力が弱まると安心ですね。

《湿度と新型コロナウイルス感染症について》

やはり、本感染症が蔓延してしまった都市を見ると、高温多湿の赤道付近の国々より乾燥している内陸の国々の方がより発症者数が多いように思われます。こちらもまた、中国国内の比較研究と全世界の都市の比較研究との結果が概ね結果が一致したようです。結論は『湿度が高い地域では発症者数が減る(リスクが小さくなる)』ということでした。湿度の基準が難しいので何とも言いづらいのですが、気温とは関係なく空気中に含まれる水分が多いほど発症リスクは下がるということでした(湿度がどれ以上あればリスクが何%減るという具体的な数字は求められておりません)。今の時期、梅雨の湿度で感染力が弱まると助かりますね。

さいごに、気温・湿度が上がる夏になれば感染は落ち着くのではないか、収束するのではないか、と思われる方々もいらっしゃるかも知れませんが少しだけ注意をしてください。高温多湿の国々でも新型コロナウイルスの感染拡大があったように、季節が夏になっただけでは感染を封じ込めることはできません。どうしても、感染拡大を抑制するには、わたしたちの行動が一番重要となります。いつまで続くか分からないこの状況ですが、力を合わせて乗り切りましょう。

(了)

新型コロナウイルスワクチンについて

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。久しぶりの投稿となりました。それにしても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に悩まされている方が多いのではないでしょうか(かくいう自分もその一人となってしまっております)。しかし、そんな状況にも光明が見え始めているようです。タイトルにある通りCOVID-19に対する予防接種の治験が始まりました。いったいどこの国でしょうか、アメリカ合衆国?ドイツ?イギリス?いえいえ違います、我らが日本の取り組みなのです。

以下、朝日新聞より抜粋です

 大阪府は6月17日、大阪大学や大阪市などと研究を進めていた新型コロナウイルスの予防ワクチンについて、30日から医療従事者を対象に治験を始めると発表した。府によると、新型コロナのワクチンの治験は国内初になるという。

 研究は4月に連携協定を結んで始めた。30日から市立大病院の医療従事者20~30人を対象に治験を行う。安全性が確認できれば、年内に20万人分のワクチンを製造することを見込んでいる。大阪府の吉村洋文知事は17日の記者会見で「スピード感を持って進められている」と期待を寄せた。(一部抜粋)

見えない敵である新型コロナウイルスのワクチン開発、治療薬の開発・発見を以てして、平穏な日常が訪れること祈るばかりです。それから、大阪大学の皆さんがんばってください!COVID-19に脅かされない日々が訪れたら、感謝の気持ちを胸に秘めて大阪へ遊びに行きますからね!

最後になりますが、皆さんの安心・安全のためにも私たちはこれからも尽力いたします。

(了)

6月の休日診療について

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。今月の休日診療のお知らせです。

6月7日、14日、21日、28日

祝日を含まない上記4日間となっております。休日診療ではスタッフが少ない、普段とは異なるスタッフが配属されるため、受付・会計にお時間を要することがございます。また、基本的に医師一人体制ですので検査・処置が限られることもございます。どうか皆さんのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。