インフルエンザA型流行の兆し(感染症最新情報)

皆さんこんにちは、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。本日、東保育園の園児さんと保護者さんからインフルエンザA型が検出されました。ワクチン未接種の方が多いと存じますので、発熱、倦怠感などの症状がございましたら早めの受診をよろしくお願い申し上げます。

尚、インフルエンザ感染症についてはこちらで詳細をご確認くださいませ(こちら→http://blog.itoigawa-children-clinic.jp/2019/01/07/インフルエンザについて/)、何卒よろしくお願い申し上げます。

(了)

アデノウイルス・手足口病注意報(感染症情報)

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。上記にもございます通り、本日は感染症の情報をお伝えします。

高い熱、のどの痛みに加えて、手足や口の中、口の周りにボツボツが出来てしまう病気、そうです手足口病が今もなお市内で流行し続けております。大人の方も発症することがあり、小児と違って手足のブツブツを触れられるだけで痛みを感じるなど重症化しやすいので気を付けましょう。基本的に、熱が下がってしまえば他者に感染することはありませんが、便の中にもウイルスが潜むために手を洗った後は別々のタオルを使うようにしましょう。

それに加えて、アデノウイルス感染症が西海保育園を中心に流行しております。3-5日間続く高熱、のどの痛みや目の充血、ひどいときには咳が強く出ることもあります。熱などの症状が落ち着いて2日間は学校、保育園はお休みしましょう。youtubeで説明動画もございます(こちら→https://www.youtube.com/watch?v=2murh0Kqiac)。

その他にもRSウイルスやヒトメタニューモウイルスも散見されますのでご注意ください。また、迅速検査ができるものに関しては、各保育園、幼稚園、小中学校での流行を把握するために検査を施行することもございますので、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

最後に、週に一度、保健所から糸魚川市内の感染状況を報告してくれるFAXが医療機関に届きます。そちらによると市内ではRSウイルスも手足口病も、りんご病(伝染性紅斑)も、ヒトメタニューモウイルスも殆ど見られないとなっています。うーん、本当でしょうか、少し心配です。

(了)

RS・ヒトメタニューモウイルス感染症情報

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。昨年の今頃は市内で百日咳が流行してしまい、非常にドキドキする日々でした。なぜなら、百日咳は三種混合ワクチンや四種混合ワクチンを接種していないお子様に発症してしまうと致命的になることが知られているからです。そんな窮地でありましたが、中村恵先生をはじめとする医師会の皆様のご尽力のおかげで、乳幼児や大人の方まで拡大することなく収束しました、本当によかったあ。百日咳について詳しく知りたい方はこちらをご確認くださいませ(こちら百日咳→http://blog.itoigawa-children-clinic.jp/2018/09/15/百日咳報告%ef%bc%88糸魚川市内、第一例%ef%bc%89/)。

さて、今月になって市内の保育園、幼稚園を騒がせていると言えばRSウイルス感染症とヒトメタニューモウイルス感染症です(ヒトメタ・・・はhMPVと略します)。前者は西海保育園、糸魚川東保育園などで、後者ははやかわ保育園、中央保育園、糸魚川幼稚園などで流行しているようです。運動会や文化祭、発表会が多い時期ですのでこれらの感染症を発症しないように、うがい手洗いをこまめに行いましょう。また、咳や鼻汁が中々治まらないようでしたら、医療機関を受診されることをお勧めします。どちらのウイルス感染症も最初は風邪症状で発症し、長引くという特徴がありますよ。

当院でお配りしているRSウイルス疾患プリントです

ヒトメタニューモウイルス感染症についてはこちらをご覧くださいませ(こちらヒトメタニューモウイルス→http://blog.itoigawa-children-clinic.jp/2018/05/12/ヒトメタニューモウイルス感染症/)。

いずれにしても特効薬がなく、すっきりすぐに治らないかも知れませんが、症状を和らげることはモチロンできます。気になることがございましたら早めの受診をお勧めします。

(了)

感染症情報

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。最近は手足口病、ヘルパンギーナと呼ばれる高熱と口の中の痛みに苛まれる疾患を発症される患者さんが増えつつあります。お隣上越では警報レベルになっているようですので、お出かけの際は十分にご注意ください。両疾患とも熱が下がり、食事ができるようになれば当園・登校が可能ですのでご安心ください(厚生労働省保育所における感染症ガイドラインより引用:感染拡大を防止するために登園を控えることは有効性が低く、またウイルス排出期間が長いことからも現実的ではない)。

また、胃腸炎を発症する方が多く、インフルエンザB型に罹患されている方もいらっしゃいますので併せてお気を付けくださいませ。

さいごに、7月25日はこども祭りの予定なのですが、梅雨がまだ明けないようです。当日、晴々とした空の下、お父さん、お母さん、お子さんの元気な笑顔が輝きますように日々祈っております。こども祭りの詳細はこちら→http://blog.itoigawa-children-clinic.jp/2019/07/11/いよいよ、こども祭り%ef%bc%81/

(了)

感染性胃腸炎が流行しています

こんばんは、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。『脳を鍛えるには運動しかない』の著者であり、『SPARK運動療法』と言う発達障害やASD(注意欠損多動症や自閉症など)のお子さまに対する治療法を考案されたレイティ先生のお考えに触発されて、ジョギングや縄跳びを始めるようになりました(URL:https://books.rakuten.co.jp/rb/13858318/ )。運動は神経細胞の活性化や記憶の定着、脳内ホルモンの分泌促進、集中力の向上など良いことばかりですので、おいしいお酒や食べ物を座って召し上がってメタボになるのを待つのではなく、是非とも一緒に運動しましょう☆

さて、本日は感染胃腸炎についてお話しをします。例年では今の時期は発症数が落ち着くのですが今年は何故か収まる様子が見られません。感染源を口に入れることで発症しますので、食事をされる際は十分に手洗いをするようにしましょう。詳細は下記の資料をご覧くださいませ。

また、この時期から夏風邪に代表される手足口病やヘルパンギーナが流行し始めます。いつもと様子が違うと思われたら、早めの受診をお勧めいたします。

それでは、皆さん、おやすみなさいませ。

(了)

風しん抗体価検査について

こんばんは、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。本日は、上記についての報告を申し上げます。

さて、皆さんもご存じかと思われますが、「風しんの抗体保有状況」全国調査によりますと、低いと言われている年代(30代後半~50代後半)の方々でも70-80%と言われています。しかし、当院で検査をされた方々の結果を見ると「5人に3人の割合で抗体陰性」という結果になっております。糸魚川市内の男性はもしかすると抗体保有者が少ないのかもしれません

国立感染症研究所より引用

クーポンが配られた皆さんはもちろんですが、クーポンを持っていない男性の方で、ご家族が妊娠を希望されている場合は必ず抗体検査を受けてください(クーポンの使い方についてはこちらのリンクをご確認ください → http://blog.itoigawa-children-clinic.jp/2019/05/20/ )。糸魚川市からの補助を受けて検査・ワクチン接種をすることもできます。

あなたと、あなたの大切な人たち、そして、生まれて来る子どもたちを守るためにもご協力をお願い申し上げます。

(了)

水ぼうそうが流行しています

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。

最近、水痘の予防接種を二回受けたのに水痘(水ぼうそう)を発症してしまう方がクリニックに何名か訪れました。まったく予防接種を受けていない方と比べると非常に軽症ですので予防接種の効果は大いにあると思われますが、虫刺されや湿疹と間違えてしまいそうです。

しかし、当院には強い味方、水疱(皮膚)にこすりつけるだけでウイルスが居るかどうか判定できる検査キットがあります。これで見逃しや、感染拡大を防げたら幸いです。

院内配布資料です、イラストは以前描いたものです

また、現在(2019年5月)、糸魚川市羽生に所在する教育機関で水痘の発症者数が多くみられるようですのでご注意ください。

(了)

風しん抗体価検査・予防接種

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。さて、先日のブログでは検査の受け方や必要な資料が分かりにくかったと思いますので、本日図解で資料を添付いたします。ご参考にしていただけますと幸いです。尚、クーポン対象者は40歳前後の男性の方のみですが、妊娠を希望される女性とパートナーであれば、市の助成で風しんの抗体価を測定するが可能です(糸魚川市役所HPよりhttp://www.city.itoigawa.lg.jp/7129.htm )。

こちらでも分かりにくいと思われる方もいらっしゃると思いますのでお問い合わせくださいませ

それでは、本日も素敵な一日となりますようにお祈り申し上げます。

(了)

風しん抗体検査とクーポン券の使い方

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。本日は糸魚川市にございます当院でのクーポン券の使い方をご説明します。ただし、市町村、クリニックによって対応が異なりますのでご注意ください。当院では下記のような対応となります。イラストを用いた説明はこちらになりますのでご確認くださいませ → http://blog.itoigawa-children-clinic.jp/2019/05/20/

1.クーポン券と身分証明書を準備してクリニックに受診する

 ※クーポンがなくとも検査はできますが有料になりますので注意しましょう

2.受付窓口に検査を受けたい旨をお伝えし、書類を提出する

 ※診療時間内にお越しください、休日でも対応可能ですが診察料が発生することがございますのでご注意ください

3.受付窓口で問診票を受け取り必要事項を記入し提出する

 ※問診票の内容次第では抗体検査の必要が無いと判断される場合もあります

4.診察を受けて、検査結果を報告してもらうための予約を取る

 ※検査で抗体不足が判明した場合、当院で予防接種をするかどうかの確認も取ります

5.血液検査を行う

 ※アルコール消毒でアレルギー反応が起こらないかどうか教えてください

上記1~5が検査を行うまでの流れです。下記は検査結果を受けてからワクチンを接種するまでの流れをご説明します。

6.予約日に受診する

7.診察室で検査結果の報告を受ける

8.抗体価が十分であればそこで終了、抗体価が不足していれば予防接種を受ける

※予防接種を受ける時もクーポンが必要ですのでお忘れなくお願い申し上げます。もちろん、クーポンが無くてもワクチン接種はできますが有料となりますのでご注意ください

それでは、皆さんで風しんの抗体を持って、皆さん自身と皆さんの大切な人を守るためにもご協力をお願い申し上げます。

(了)

風しん抗体価検査について

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。突然市役所から届いたクーポン券、いったいなんのこっちゃと思われた方はいらっしゃらないでしょうか。本日はそのクーポンの説明を行いたいと思います。

ローバーミニを乗りこなすシティーハンターの冴羽亮は自分の憧れの人物でした

北条司のシティーハンターが起用されたこのポスターをご覧になられた方はいらっしゃいますか?これこそ、今回のクーポン券が大きく関わっているポスターです。そもそもなぜ男性だけに、なぜ特定の年代の方に配布されたのでしょうか。

・風しんと言う疾患をご存じでしょうか

風しんはかぜと同じような症状と発疹(ほっしん)が現れる感染症です。三日はしかとも呼ばれ、命を奪うこともある麻しん(はしか)と比べると軽症で自然に治ってしまう感染症です。風邪(かぜ)などとの区別が非常に難しく、診断を確定するには血液検査が必要になります。1960年頃までは殆どの方が小さい頃に発症するありふれた疾患でした。

・その風しんの何が問題なんでしょうか

確かに、何事もなく治ってしまう風しんよりもインフルエンザの方が恐ろしい感染症と思われます。しかし、風しんウイルスに感染して困るのはこれから生まれてこようとするあかちゃん(胎児)なのです。妊娠後、子宮で胎児が成長する途中、母親が風しんに罹患してしまうと胎児にも風しんウイルスが感染してしまいます。その結果、成長途中の胎児の心臓、目、耳に異常を来たし、生まれて来たあかちゃんに障害を引き起こしてしまいます。これらを先天性風しん症候群と呼びます(発達障害、発育遅延を合併することもあります)。この疾患自体の根本的な治療は現在の医療では残念ながらありません。

・先天性風しん症候群を予防するためにはどうしたらいいのでしょうか

風しんの抗体を持ち、風しんを発症させないことで予防することができます。従来は『女性のみ』が定期接種(風しんワクチン)をされ、妊娠が判明された場合に『女性のみ』風しん抗体検査をされて発症を防いで来ました。しかし、2012年を皮切りに風しんが大流行してしまってから、先天性風しん症候群に苦しめられる方が増えてしまいました。つまり従来の女性だけにがんばってもらう方針では予防に限界があることが明らかになったのです。そこで、厚生労働省は大流行時に風しんを発症された方の殆どが30代前後の男性で、ワクチン接種をされていない(または一度のみ接種)の世代だったことに着目し、対象者を絞って抗体検査、必要であればワクチンを接種するようにと方針を打ち出したのです(2006年以降は1歳、5歳の時に麻しん風しんワクチンを接種するのが定期化されましたので若い方の発症は殆どなくなりました)。

皆さんの身近にクーポンを受け取った方がいらっしゃる場合(可能であれば出産を希望されるお母さん、ワクチン歴が不明なご家族の皆さん)には抗体検査を勧めてあげてください。もちろん、当院でも検査は可能です。今も尚、先天性風しん症候群のために日常生活を営むのが大変な方々がいらっしゃいます。あなたとあなたの大切な人を守るために、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

(了)