インフルエンザワクチンの供給状態について

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。秋が深まり寒い日が続きますので、おいしいも食べ物パワーで乗り切ってしまいたいところですね。

さて、タイトルにもございます通りワクチンの供給状態のお知らせです。現在、全国的にワクチンの在庫が不足おり、糸魚川市も同様の状態です。理由は単純で、今シーズンはインフルエンザワクチンの接種を希望される方が例年以上に多いからです。「不足しているなら新たに生産したら良いだけではないか」と思われるかも知れませんが、インフルエンザワクチンは完成までに非常に時間がかかります。そのため、事前に準備していたより多くの接種希望者が現れると対応できないという状況に陥ってしまいます。ワクチン業者の立場になれば、過度の生産オーバー(つまり廃棄、損失)とならないように毎年生産量を調節するのは至極当然で、こればかりは仕方がないかも知れません。

また、当院でも予定していた量のワクチンが手に入らない場合は、新規予約の皆さん、ご予約いただいた皆さんにキャンセルのご連絡をさせていただくという事態が発生してしまうかも知れません。ご心配をおかけして大変恐縮ですが、入荷情報をこまめにお伝えいたしますので、皆さんのご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

(了)

子宮頸がんワクチンについて

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。ニュー・イングランド・ジャーナル・メディシンという世界的な医療雑誌に「子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマ・ウイルス・ワクチン)が発症リスクを大いに下げる」ということが発表されました(こちらから→NEJM)。また、原文では安全性についても検討されているようです。

上記を受けて、各都道府県の自治体が接種励行をするようになり、全国的に需要が増加し、ワクチンが出荷調整されるまでに至りました。尚、本ワクチンの定期接種期間は12歳から15歳までの女性と限られております。16歳になってしまいますと任意接種(自費)となってしまいますので、皆さんもご検討を賜れますと幸いです。

(了)

インフルエンザ予防接種のお知らせ

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。インフルエンザワクチン接種励行の資料が日本医師会からも届きましたのでご報告申し上げます。

上記資料を拝見して「こんなにもお子さまたちがインフルエンザを発症しているのか」と驚いております。まだインフルエンザ予防接種をされていない方は流行が始まる前に開始しましょう。糸魚川市は小児と妊婦さん、高齢者の皆さんへのワクチン助成があるのでありがたいですね。

また、ワクチンを接種したのに毎年発症されると仰る方もいらっしゃるかも知れませんが、インフルエンザは時として人の命をも奪う恐ろしい疾患です。万が一発症してしまった場合でも、予防接種をしていれば軽症で治癒することが多いという予防効果もございますので積極的なワクチン接種をオススメしております。

さいごに、当院ではwebを利用した簡単なワクチン予約をすることも可能ですので、是非ともご利用くださいませ(詳細はこちらから)。それでは、失礼いたします。

(了)

無痛注射パッチの使い方

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。ご好評いただいております無痛注射用のテープ、エムラパッチ🄬の使い方を説明いたします。拙いながらもイラストはワタクシ、渡辺(ゆうき)が描きました。

ご存じの方も多いと思われますが、無痛注射とは「血液検査、予防接種などの痛みを伴う処置の前に、局所麻酔のテープを貼ることで痛みを緩和する」注射のことです。自分も当院の看護師も試しましたが、テープを貼って、またはクリームを塗って30分後に注射をされたところ、痛みをほとんど感じませんでした。もちろん、職員だけではなく当院でこのテープを用いて血液検査をされたお子さま、予防接種をされたお子さまもいらっしゃいます。注射への恐怖で泣いてしまう方も居ましたが、ほとんどのお子さまが「あれ、注射終わったの?痛くないよ」と答えてくださいました。お子さまの苦痛を和らげ、医療機関への恐怖心を無くすためにも、ご理解とご協力をお願い申し上げます。(詳細はこちらから→無痛注射について

さいごに、この処置は血液検査などの場合は保険診療として対応できます(無料)が、予防接種などの自費診療ではパッチ・クリームともに1か所につき500円ほど掛かってしまいます。効果は期待できますので、インフルエンザやその他のワクチンを接種される際にご一考を賜れますと幸いです。

意外と下の方に注射を接種するんですね

なんでムキムキなのと言われてしまいましたが、三角筋を描くためには仕方なかったのです

(了)

インフルエンザワクチン予診票・委任状の配布開始

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。インフルエンザ予防接種の助成金を受け取るために必要な書類(予診票・委任状)の手配ができました。予防接種をご予定されていらっしゃる方は、書類一式をお渡しいたしますので当院へご来訪くださいませ。尚、予診票は人数分(13歳未満のお子さまは2枚)、委任状は1世帯当たり1回の予防接種で1枚必要です。

また、当院で予防接種をご希望くださる方は以下のリンクから詳細をご確認くださいませ。(こちら→インフルエンザワクチンについて)。インターネットを用いた予約は非常に便利で簡単です☆

安心、安全な医療サービスを提供するために、今日も糸魚川こどもクリニックは尽力いたします!!

(了)

ロタウイルスワクチン定期接種化について

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。本日は皆様にとって待ちに待ったうれしいお知らせです。

なんと、令和2年10月1日から、ロタウイルスワクチンが定期接種(無料)となります。これにより、いっそう確実にお子さまの健康を保つことができ、任意接種であったがための負担も減ります。ただし、令和2年8月1日以降に出生されたお子さまが対象となりますのでご注意くださいませ。

また、予診票もお渡しできますので、当院での予防接種をご希望の方は事前にお越しくださいますと幸いです。

さいごに、上記内容につきまして疑問・質問がございましたら当院へお越しくださいますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。

(了)

令和2年度インフルエンザ予防接種のお知らせ

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。いよいよこの季節がやって参りました、インフルエンザのシーズンです。ただでさえCOVID-19で困っているところにインフルエンザが流行してしまっては大変です、皆さんも予防接種をして感染症に備えましょう。

本年は9月14日(月)からアイチケットによるweb予約、電話予約、窓口予約が始まります。最も簡単で便利な予約方法がweb予約ですので、ぜひご利用くださいませ。接種価格は前年度と同じ3,300円(内税)となり、糸魚川市の助成金対象の方は1,800円(内税)になります。

また、予約方法をより簡単に説明した動画(こちらから⇒web予約説明動画)を配信いたしましたので是非ともご参考にしてください。加えて、予約をされてから予防接種をするまでの動きを下記にまとめましたのでこちらもご参照くださいませ。

また、どうしても痛いのが怖い、イヤだというお子さま(大人の方でもOKです)のために無痛注射も行っております。追加料金が500円(内税)別途に発生してしまいますが、クリニックでの思い出を恐ろしいものにしないためにも、ぜひともご検討くださいませ(詳細はこちら→無痛注射について)。

最後になりますが、インフルエンザ感染症の脅威から身を守り感染拡大を防ぐためにも、予防接種をよろしくお願い申し上げます。

(了)

集団乳幼児健診の再開について

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。先月中止となっていた集団乳幼児健診ですが、今月からは従来通り保健センターで施行されることになりましたのでご報告申し上げます。

本格的な夏の到来、皆さんもご体調を崩されませんようにご自愛くださいませ。

(了)

集団乳幼児健診の中止について

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。さて、令和2年7月11日に糸魚川市でCOVID-19初症例が確認されたことは皆さんの記憶に新しいのではないでしょうか。

上記に伴い、今までは集団で行っていた乳幼児健康診査を個別で行うこととなりました。当院、糸魚川こどもクリニックでももちろん健診はできますので対象の方はご連絡をくださいませ。尚、健診当日は母子手帳、健診票とアンケートをお忘れなくお持ちください。

さいごに、現時点では令和2年7月に乳幼児健診を受ける方が対象ですが、しばらくはこの状況が続くかもしれません。運営法が判明し次第、こちらのブログでも報告しようと思いますのでよろしくお願い申し上げます。

(了)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報(2)

皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。本日は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の小児例についてお話ししたいと思います。

皆さん、小児の新型コロナウイルス感染症は多いと思いますか、少ないと思いますか。その素朴な疑問の答えが下の図になります。

実は日本国内では、新型コロナウイルス感染症発症者の殆どが成人です。さらに、本疾患の発祥地である中国も同様で、発症者の殆どが20歳以上の成人だということが分かります。さらに、アメリカ合衆国の入院率・死亡率についての報告(調査期間2020年2月19日~3月16日までの間)もありますが、20歳未満の入院率は全体の2%で、死亡率は0%と報告されています。重症化リスクは60歳以上で高くなるという報告(ジオだより3月号より→https://www.itoigawa-children-clinic.jp/img/geo202003-01.jpg)も以前お伝えした中国の統計と大きく変わらない結果となりました。

続いては症状についてです。若い女性では味覚・嗅覚障害が多いと言われていますが、小児と成人では症状の違いがあるのでしょうか。実は、大いにあります。

 発熱   成人 71% vs 小児 56%

 咳    成人 80% vs 小児 54%

 息切れ  成人 43% vs 小児 13%

 上記のどれか一つ 成人 93% vs 小児 73%

上記より、小児は成人と比べて症状が現れにくいようです。先にもお伝えした通り、成人と比べて重症化しにくいのですから症状が出にくいのも当然の結果のように思えます。そして、もう一つの決定的な違いがあります。

国立国際医療研究センター 忽那 賢志 先生の資料

左のグラフは感染しやすさを表したものです。上に行けば行くほど感染しやすく、右に行けば行くほど年齢が高くなります。グラフから、年齢が高くなるにつれて感受性が高く(発症しやすい)、年齢が低いほど感受性が低い(発症しにくい)ことが分かります。つまり、小児は成人と比して発症するリスクが低いのです(とはいえ「0」ではありません)。これらの理由から、幼稚園、保育園、小学校での登園、登校の自粛が最小限にされていたのかも知れませんね。

最後になりますが、小児の発症例の多くが市中感染(誰からもらったのか分からない)ではなく、家族内感染であるそうです。もし、長引く発熱、息苦しさ、基礎疾患以外の咳(せき)がある方は、大切な家族にうつしてしまう前に保健所の「帰国者・接触者相談センター」に連絡をしましょう。あなた自身とあなたの大切な人を守るために。

(了)