病児保育室説明会 in 大和川保育園

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。風が心地よく、過ごしやすい時期になりましたね。

さて、本日は約1か月ぶりに再開した病児保育室・出張説明会の報告です。半日のみの診療日である木曜日に、こどもたちの午睡時間を狙って行われる本説明会は大きな声が持ち味の自分には何とも苦手であったりします。それはさておき、10月4日(木)に大和川保育園に伺いました。同保育園の職員の皆様は非常に熱心に話しを聞いてくださり、子どもたちに対する熱い思いが伝わって来ました。

やはり質問が多かったのはタクシー送迎サービスでした。このサービスが始まると助かりますねとのお言葉を頂戴いたしましたが、市役所のこども課に原案を提出して1か月以上経過しておりますが、何の音沙汰もなく時間が過ぎております。慎重に検討していただいているのでしょうか・・・。

これからも病児保育室とはどういうもので、何を目的としているか、そして皆さんがより使いやすくするために我々がどうすれば良いかを考えながら保育室の運営、及び、本説明会を続けていきたいと思います。

(了)

アレルギー勉強会in横浜

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。9月29-30日はアレルギー性鼻炎の勉強会(演者として)横浜に出向して参りましたのでご報告申し上げます。

会場は桜木町駅付近にあるロイヤルパークホテルの23階の会議場。当クリニックの床面積と同じくらいの広々としたフロアでした。そう言えば、10階以上ある建物に久々に入りましたね。慣れないに合わないスーツを着込んで、外来管理に難渋したアレルギー性鼻炎の症例というタイトルを発表しました。会場にいらした医師は耳鼻科の先生が多かったのか、へえ、小児科ではそういう治療をするのかと頷いていらっしゃいました。

他にも数題の演題が上がっていたのですが、どの演題でも取り上げられていたのが『フェキソフェナジン/プソイドエフェドリン配合薬』の効果、切れ味の良さでした。フェキソフェナジン・・・配合薬と言えば皆さんご存じのディレグラですね。ただ、錠剤が大きく、空腹時に飲まないといけないために忘れやすいのが欠点です。しかし、その欠点をも上回る即効性、抗炎症作用などは本当に素晴らしいと思います。

興味深い演題に「アレルギー性鼻炎を発症されている患者様の鼻粘膜では感染症が成立しやすく治りにくい」という基礎研究の内容がありました。確かに、外来にお見えになるアレルギー性鼻炎の方が風邪をひいてしまうと、中々治癒に至らなかったり副鼻腔炎を併発してしまったりすることが多いと経験的に感じておりました。それがすでに研究レベルで解明されていたことに感動しました。

これからも、アレルギー性鼻炎に苛まれ困っていらっしゃるの患者様が一人でも減りますように、勉強会での知識を活かして診療に臨みたいと思います。

(了)

10月の休日診療について

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。涼しくなってきたと思いきや、台風の運んで来た温暖な空気によって暑さを感じる一日ですね。

さて、今月の休日診療のお知らせです。急な発症でお困りの方は当院をご利用くださいませ。

10月7日、14日、21日

診療時間 9時30分~11時00分

上記の3日間が診療日となります(休日対応ですので予めご了承くださいませ)。祝日である10月8日体育の日と、東京出張する10月28日(日)は休診とさせていただきます。

本日夜から台風の影響で風が強くなるようですので、夜間の外出には十分にお気を付けくださいませ。それでは、失礼いたします。

(了)

百日咳感染情報~糸魚川市内~

皆さんおはようございます、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。2018年10月1日現在の当クリニックで確定診断に至った百日咳の患者さんの報告です。新規の報告はより下に掲載しております。

(1)糸魚川小学校 ほぼ全学年

(2)西海小学校 高学年

(3)糸魚川東小学校 高学年

(4)能生保育園 4‐6歳児クラス

(5)能生小学校 低学年《new》

(6)糸魚川中学校《new》

(7)やまのい保育園 4‐6歳児クラス《new》

各学校、保育園、幼稚園の皆様には保健所や教育委員会から報告、連絡などあると思いますので対応をよろしくお願い申し上げます。また、それぞれの教育機関で対応も異なるかも知れませんが各機関の方針に従ってください。

最後に、当クリニックのブログにもございます通り、適切な診断(問診、咽頭検査または血液検査)と治療があれば過度に恐れる必要のない疾患です。尚、『9月15日の百日咳感染報告』をご覧になられていらっしゃらない方は是非ともご確認くださいませ、よろしくお願い申し上げます。

(了)

インフルエンザ予防接種について

皆さん、こんにちは、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。

9月20日(木)にインフルエンザワクチン予診票、および助成金に関する委任状が当クリニックにも配られました。当院での予防接種をお考えの方は書類をお渡しいたしますので予約日前にお立ち寄りくださいませ。

さて、予防接種をする時期ですが、流行を予防するという目的では10月からの接種を推奨しております。ですが、この場合ですと免疫効果が翌年2月頃から減弱していくという報告もあるようですので、年度末に大きなイベントを控えていらっしゃる方の接種タイミングにつきましては当クリニックまでご相談くださいますと幸いです。

最後となりますが、9月20日に当クリニックの保険診療についての個人指導が上越市で行われました。緊張して臨んだ口頭試問、資料についての様々な質問が飛び交いましたが「事務部門・診療部門ともにほぼ問題なしです、このまま続けてください」と指導員からのお褒めの言葉を賜りました。これからも糸魚川市に住まわれる皆さん、当院にお立ち寄りになった市外の皆さんのためにも精進していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

(了)

百日咳感染報告~糸魚川市内について~

皆さんこんにちは、糸魚川こどもクリニックの渡辺です。2018年9月中旬頃から糸魚川市内の小学校、保育園・幼稚園で百日咳の患者様が見つかっております。

(1)糸魚川小学校 ほぼ全学年

(2)西海小学校 高学年

(3)糸魚川東小学校 高学年

(4)能生保育園

各学校、保育園、幼稚園の皆様には保健所や教育委員会から報告、連絡などあると思いますので対応をよろしくお願い申し上げます。また、当クリニックのブログにもございます通り、適切な診断(問診、咽頭検査または血液検査)と治療があれば過度に恐れる必要のない疾患です。

しかしながら、乳児が罹患してしまうと重症化し、死亡する例もありますので十二分にご注意ください。尚、咳が立て続けに出る咳のために夜間も寝苦しい1週間以上咳が続くなど症状のある方は医療機関の受診をお勧めいたします。さらにご家庭・ご近所に6か月未満のお子さまが居る、近日中に出産を控えている方は十分にお気を付けくださいませ。

最後になりますが、是非とも『9月15日の百日咳感染報告』をご覧になられていらっしゃらない方はご確認くださいませ、よろしくお願い申し上げます。

(了)

百日咳報告(糸魚川市内、第一例)

皆さん、こんにちは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。さて、本日はタイトルにもあります通り、百日咳のお話しです。

先日、当クリニックに咳がひどくて眠れないという小学生の患者さんがお見えになりました。一度咳をすると止まらないくらい続くということで百日咳の検査をしたところ、翌日になって検査委託業者から「陽性です(百日咳菌が居ました)」という報告を受けました。お隣の上越市でも先月から罹患者増加中、ということですのでしつこい咳が続く方は医療機関受診をお勧めします。適切な診察、必要に応じた検査、抗菌薬の内服で治療できますのでご安心ください。

ところで、百日咳とは何なんでしょうか。読んで名の如く、一度発症すると咳が治るまでに約3か月間(100日間)要するという疾患です。特に乳児が罹患すると咳発作で呼吸が止まってしまい命を落とすこともあります。しかし、最近は百日咳で命を落とした乳児がいるというニュースは聞かないと思います。なぜなら、1960年代以降に生まれた皆さんは幼少時に予防接種を受けていらっしゃるからなのです。ワクチンって本当にありがたいですね(問題:百日咳の含まれるワクチンの名前をご存じですか、答えはブログの最後に掲載します)。

ところが、この幼少時に得られた抗体(免疫)は年を追うごとに減っていきます。なんと過去の全国調査では小学校の低学年頃で最も減少しその後に少しずつ増えていくということが判明しました。いったん減ったはずの抗体が増える、これは自然界では起こりえないことです。では、なぜこのような現象が起こったかというと、抗体を失った小中学生が再び百日咳に罹患してしまい新たに抗体を作り始めたからだと推察されています。予防接種をすることで命を落としかねない乳幼児は百日咳を発症しないのに、小中学生になると百日咳に苦しめられるという変わった状況になってしまったのです(知らぬ間に罹患し、知らぬ間に治ってしまうのですね)。

☆上図 www.falco.co.jp/business/41-014-2.pdf から引用☆

そこで立ち上がったのが日本小児科学会です。就学前に百日咳のワクチンを追加接種して、就学後も百日咳から子どもたちを守ろう!という運動が始まりました。下記に平成30年度8月に更新された予防接種スケジュールを添付いたします。

☆上図 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール最新版☆

残念ながら、就学前後の百日咳を含むDPTワクチンの追加接種は現時点では定期接種ではなく任意接種となってしまうために皆さんの負担となってしまします。しかし、小さなお子様(特に乳児)が居るご家庭や、新しい家族が増える、または増える予定であるというご家庭ではお父さん、お母さんも予防接種をご検討ください。ご自身の発症した感染症が子どもに感染して、子どもがつらい思いをする(最悪の場合は亡くなってしまう)なんて考えたくもないですからね。

末筆となりますが今月は3連休が多くてお出かけ日和です。こんな素敵な時期ですので皆さんも体調など崩されませんように、どうぞご自愛くださいませ。

(了)

 

クイズの答え

Q 百日咳を含むワクチンの名前

A 三種混合ワクチンまたは四種混合ワクチン

ワクチンカンファレンス in 東京

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。風が涼しくなり秋の到来を感じさせる一方で、遥か南の海では台風が発生するという、例年とは異なる季節の変わり目ですがいかがお過ごしでしょうか。気圧、気温、天候の変化が著しく、体調管理が難しい時期ですので、お身体を壊されませんようにご自愛くださいませ。

さて、病気にならないための人類の英知と言えばやはり「ワクチン」ではないでしょうか。ワクチンの普及のおかげで、かつては「死の病」と恐れられていた天然痘や結核、破傷風、その他にも幼少時に発症すると重症化して死に至るケースもある肺炎球菌・Hib髄膜炎、ジフテリア、百日咳、ポリオ、麻疹といった病気の発症率を限りなく『0』に近くすることができました。そのワクチンについて、最新の知見と今後の課題について東京で勉強会が開催されましたので出かけて参りました。

2018年9月8日、やってきた会場は東京都品川区にある新高輪プリンスホテルです。「高輪」という字が読めずに困りましたがクリニックのスタッフに「たかなわ」と読むと教えてもらったので無事に会場にたどり着くことができました。会場に来てビックリ、20-30人か、大きくても100名程度の会議だと思っていたのですが、なんと

会場の端がかすんで見えるほど広大で、横幅が10メートルはあろうかというモニターが正面に二枚も設えてありました。芸能人の結婚式の披露宴はこんな会場で開催されるんだろうな、などと想像してしまいます。さらに驚くべきことは、この会場に集まった人たちのすべてが小児科医!総勢約500名!北は北海道から南は沖縄まで全国の先生方が本会議のために集まったようです。

続いて、講演の内容です。ワクチンの権威とも呼ばれる著名な先生3名がご講演をされました。

(1)ワクチンの課題と小児科医の役割、宮﨑千明 先生

(2)ワクチンの副作用は予測できるのか、石井 健 先生

(3)グローバル時代の子どもたちを守る予防接種戦略、岡田 賢司 先生

の三題です。非常に興味深く、すべてについて詳細を記載したいのですが、とりあえず概要を記載したいと思います。

(1)では沖縄で発症してしまった麻疹の集団感染について触れました。ところで、皆さんは麻疹をご存じでしょうか。自分は20歳の時に海外旅行から帰ってくるなり発症してしまい、40度を超える発熱、倦怠感、頭痛に苛まれ、1週間近く入院するハメになりました(汗)。これを小さいお子さんが発症してしまったら確かに致死的になるなと身をもって知ることになりました(少々脱線してしまいました)。さてさて、自分の時もそうでしたが麻疹は国内で発生して感染が広がるということは殆どありません。沖縄県の場合(先の東京の流行でも)、近隣諸国の麻疹流行地から観光でやってきた訪日観光客が感染源となってしまいました。そこに不幸にもワクチン接種率が低い(とはいっても麻しん・風しんワクチン接種率は90%前後)ことが重なり、免疫を持っていない住民が多かったために感染が拡散することになってしまいました。外から侵入してくる感染源に対して身を守るためには、己のみならず地域の住民がワクチンの接種率を限りなく100%に近づけなくては防御しきれないのですね。余談ではございますが、任意接種のロタワクチンやおたふくかぜワクチンが70-80%まで接種率が上がってきました。素晴らしい接種率とかつては思っておりましたが、感染の拡散を防ぐにはまだ十分とは言えない状況なのだと思い知らされました。

(2)は研究の要素が強い内容でしたが、簡単にまとめると、特異的な遺伝子を持つ人にはワクチンを接種しても効果が出ないことがある、という内容です。しかも、最先端の技術を用いた血液検査でそれを調べることも可能である、とのことでした。たしかに、予防接種をしたのにもかかわらず病気を発症してしまう人って居ますよね、特にインフルエンザワクチンを接種したのに発症される方が多いように思います。実はそういう方はワクチンの効果を弱めてしまう特殊な遺伝子を持っていることが研究段階で分かっており、それを血液検査で調べることも可能である、というのですね。そこまで医学が進歩しているなんて知りませんでした。

(3)2020年に東京オリンピックが開催されます。全世界の人々がこのスポーツの祭典に集まると思います。集まるのは人々だけではありません、人を介して病原体も集まってしまいます。ポリオや麻疹といった日本では殆ど流行しない疾患が流行している地域の人たち、経済的な理由や宗教上の理由でワクチンを接種していない人たちも訪日します。そういった人たちと接触しても重篤な疾患を発症しない、拡散させないためにも予防接種が重要になります。今こそ海外から持ち込まれた感染症を拡散させないためにも予防接種にご協力ください。そうです、お子さまだけではありません、41歳以上の特に男性の方は麻しん・風しんのワクチンをされていない方が多いですし、ポリオや百日咳の抗体も8‐10歳頃から減少していきます、大人の皆さんもワクチンの接種が求められているものがあります。ぜひ、何十年ぶりかの母子手帳を開いて、接種していないワクチンがあれば積極的に予防接種をしましょう。感染の拡散を防ぎ、大切な命を守るために。

この白熱したワクチンカンファレンスが終わったのは20時30分頃、糸魚川行きの終電はもちろんありません。当日は東京で宿を取り、翌日は日曜診療が控えているために午前9時までには糸魚川に戻らなくてはなりません。

皆さんご存じの東京駅です。時計の針は見にくいと思いますが5時30分を過ぎたところです。午後5時であればもっと人通りが多いはずですがこの通りがらんどうです。そうです、9月9日午前5時30分の東京駅です。朝一番の新幹線に乗って糸魚川へ戻り日曜診療の始まりです。長距離の移動と、慣れないスーツで疲れが出たか、帰りの新幹線では始終眠っておりました(汗)。

そんなこんなではございますが、新しい知識を得て、経験値を高め、地域の皆さんのために渡辺はこれからも尽力いたします!

(了)

web予約システムについて

みなさん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。幾分暑さが和らぎ、過ごしやすくなりましたね。

さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、当クリニックでもweb予約システム(アイチケット)を本格的に導入することになりました。今までは診療時間が始まってからのweb予約受付開始でしたが、これからは当日8時00分から開始し、9時から18時までの診療予約を取ることができます。予約を取って頂いた後に予約時刻にお越しいただくと、予約をされず来院された方々よりも優先的に診察が始まりますので待ち時間が短くなります。詳細は下記の画像をご確認くださると幸いです(作画・文 院長)。

予定では9月10日(月)8時からの始動を予定しておりますので、何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

(了)

9月の休日診療について

皆さん、こんばんは。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。今月の休日診療日をお伝えいたしますのでご確認をよろしくお願い申し上げます。休日対応(救急対応)ではありますが、可能な限り小さなお子様を持つ地域の皆様の安心・安全のために全身全霊で対応したいと思います。また、スタッフが十分に確保できないためにお待たせしてしまうと思いますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

今後とも、糸魚川こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。

(了)