アイチケットやコロナワクチンナビ(厚生労働省)、本ブログでもご紹介しておりますが、当院での新型コロナウイルスワクチン予防接種が64歳以下であることについてのお問い合わせが多いので改めて掲載させていただきました。
皆様ご存じの通り、新型コロナウイルス感染者数が増え、当院を含めた診療所での業務量が多くなっております。そのような状況下でもあり、ワクチンに関するお問い合わせも多くなっております。中には、『すでにアイチケットで予約を取ったのにできないとは何事か』『3回目もこの診療所で予防接種したのにどうなっているんだ』といった強い語調でお言葉を頂くこともございました。院長である小生としましては、これ以上の職員の心的な負担を増やしたくはありません。そこで、大変恐縮ではございますが、ワクチンのお問い合わせに関してはお電話ではなく、アイチケットやブログをご覧いただき、内容を十分にご理解された上でご予約いただけますよう、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
前置きが長くなり申し訳ございません、まずは年齢制限を設けた理由をお伝えします。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、新型コロナウイルスワクチンの接種券(予診票)は下記の通り5種類あります。さらに、本来であれば使用できない旧式の接種券も含めると7種類近くになります。
(1)11歳以下の小児用新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社)1、2回目
(2)12歳以上の新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社)1、2回目
(3)12歳以上の新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社)3回目
(4)12歳以上の新型コロナウイルスワクチン(モデルナ社)1、2回目
(5)12歳以上の新型コロナウイルスワクチン(モデルナ社)3回目
また、ワクチンは全3種類だけと思われるかも知れませんが、年齢・回数によって接種量が異なる上に、回数によって接種間隔まで変わりますから、非常に煩雑で医療過誤が生じるリスクが高いワクチンと言えます。加えて、当院は市役所(および医師会)からの強い依頼があって、『11歳以下のお子様のワクチンを接種する診療所』になりました。そこで、当院のワクチンは『小児用ファイザー社ワクチン』および『一般用ファイザー社ワクチン』のみを使用することを行政に認可していただきました。ただし、その代わりに市役所から提示された条件があり、ファイザー社ワクチンは流通量に上限があるために、64歳以下の方に限定すること、となりました。
さらに、予防接種に関わる医療過誤を防ぐために『平日に小児用ワクチン』、『日曜に12歳以上のワクチン』と対象者の時間を分けるという徹底した対応をしております。
さいごに、接種枠に関しましては、以前よりご報告させていただいておりますが、令和4年6月より縮小しております。その理由としては市民の皆様のご協力によって予防接種が潤滑に進んだことにより、当院での接種希望者数が少なくなったためです。1本の瓶から複数名分のワクチンを取らなくてはならないので、接種者数が減ると余ったワクチンを廃棄しなくてはならなくなります。それをさせないためにも予約数を縮小しております(ただし、3回目の小児用ワクチンや4回目の一般ワクチンの適応年齢が拡大された場合はその限りではありません)。
末筆となりますが、新型コロナウイルスワクチン接種に関しては皆様のご希望に添うことができず、ご不便をお掛けして居ります。ですが、上記理由もございますのでご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。皆様と一緒に、笑顔でこのコロナ禍を切り抜けられれば幸甚でございます。
(了)