産業医研修会 in上越市 新潟県民は高血糖⁉

皆さん、こんばんは。一段と冷え込んできましたがお変わりないでしょうか。西は富山市、東は上越市で冬の悪魔『インフルエンザ』罹患者が増えて来ました。うがい手洗い、規則正しい生活を送り、予防接種でインフルエンザを発症しないようにしましょう☆

さて、2018年11月18日(日)の休日診療後に産業医研修会に参加して参りました。高速道路を走り抜け、上越ICに到着し、西に向かって走ると中学校の近くに上越医師会館があります。クリニックから約50分間で到着できるところにあります。

この日の内容は『労働災害防止計画』と『うつ病と脂質(タイトル改名)』についてです。

《労働災害防止計画》

皆さん、ご存知かもしれませんが、新潟県は全国とくらべて血糖値が高い人が多い地域です。お米がおいしいからか、おいしい食材が多いためか、理由は定かではありませんが健康診断で血糖値の異常を指摘される方が多いようです。健診を受けた周りの人たちが血糖値が高いから、自分も少しくらい高くても大丈夫、なんて安易に考えないでくださいね。血糖値が高い状態が続くと血管、そしてその血管が走っている臓器に恐るべき打撃を与えることになります。自覚症状がないままに進行しますので適切な治療(食事療法、運動療法、薬物療法、最終的には皮下注射)を開始して取り返しのつかないことにならないようにしましょう。

《うつ病と脂質(改題)》講師 富山大学医学部公衆衛生 准教授 浜崎先生

皆さん、ご存じでしょうか。実は、魚をよく召し上がる人と、まったく召し上がらない人と比べるとうつ病の発症率、心臓病(特に心筋梗塞)の発症率が大きく異なります。思い出してください、ご近所の方で魚好きな人と、嫌いな人では大きく人柄が異なりませんか。お寿司屋さんの板前さんと焼き肉屋の店主ではどうでしょうか。皆さんも、おいしいマトウダイやセイカイ、アンコウなどを食べているときはニコニコしていませんか?その通り、魚をよく召し上がる方はいつも笑顔で心も健康なことが多いです。なぜなら、魚に含まれるドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸(ω3系脂肪酸)がストレスを和らげ攻撃性を減らす効果があり、さらにはうつ病になりにくくすると言われています。実際に、魚をこよなく愛す日本人と、内陸の多い肉食アメリカ人を比べると、うつ病の発症率がアメリカ人の方が著しく高いのです。確かに、当クリニックで勤務される漁師の奥様はいつも笑顔です。

ということで、怒りっぽい人や落ち込みやすい人は是非とも魚をたくさん食べましょう☆・・・となるのですが、魚が苦手で食べられない方はドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸のサプリメントでも大丈夫です。講演された先生のお話しでは「食後」に摂取するのが望ましいということですので、おなか一杯になる前にサプリでDHA、EPAを補充しましょう。

 

気付けば日曜日もあっという間に終わり、月曜日から通常業務が始まります。しかし、美しい自然豊かで人柄優しい糸魚川に住まう皆さまのお役に立つためにも、糸魚川こどもクリニックはこれからも頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。

(了)

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