皆さん、おはようございます。糸魚川こどもクリニックの渡辺です。さて、タイトルにもございます通り、令和2年4月1日から糸魚川市内在住の方に限りますが「おたふくかぜワクチン」の助成を受けられるようになりました。糸魚川市が半額負担することとなり、保護者の皆様は残りの半額のみのご負担となります。
尚、対象者は「1歳以上2歳未満」と「年長児」のお子さまで、計2回の助成を受けることができます。ただ、該当する年齢であっても、すでにおたふくかぜワクチンを接種されている、または発症されているお子さまについては対象となりませんのでご注意ください。文章だとわかりにくいと思いますので例を用いて説明しましょう。
例1、今まで、おたふくかぜワクチンを接種されていないお子さま
→「1歳以上2歳未満」と「年長児」に1回ずつ、計2回の助成を受けられます
例2、すでに1歳でおたふくかぜワクチンを接種されているお子さま
→「年長児」に1回のみ助成を受けられます
例3、2歳の時におたふくかぜを発症されたお子さま
→感染により免疫ができているので予防接種は不要です
また、当院でのおたふくかぜワクチン接種は手技料・診察料を含めまして6,000円(2020年4月3日)となっております。市の助成により3,000円で接種可能となりますので、未接種のお子さまは是非ともこの機会に予防接種をなさってください。
さいごに、おたふくかぜを発症するとどうなってしまうのでしょうか?耳下腺が腫れて痛くなり食事をするのも大変になるだけではなく、合併症に髄膜炎、精巣炎、卵巣炎、難聴になってしまうことがあります。合併症の発症率が比較的高く、糸魚川市内でもおたふくかぜのために難聴になってしまわれた患者様がいらっしゃいます。自分には関係ない、注射は痛いしかわいそうと思われるかもしれませんが、将来のためにも予防接種をしてこれらの病気から身を守りましょう。あなたとあなたの大切な人を守るために。
(了)